Q6抗がん剤治療を前に漠然とした不安で怖いと感じています。誰に相談したらよいですか。

A
抗がん剤のことを事前によく知っておくことで、不安のもととなる「不確実な脅威」を減らすことができます。

初めての抗がん剤、不安ですよね。私自身もその状況になったときには、あれこれ心配なことが浮かんできて、すごく不安になるのではないかと想像します。

不安という感情は、「不確実な脅威」を認識したときに生じる感情で、「気を付けてね」と自分自身に注意を促すアラームの意味があります。なので、初めての抗がん剤という状況で不安が生じるのは当たり前で、消そうとする必要はありません。

その抗がん剤のことを事前によく知っておくことで、不安のもととなる「不確実な脅威」を減らすことができます。なので、担当医や薬剤師さんに、その治療の効果と副作用(何日目にどういう副作用が出やすいか、その副作用が出たときにどういう対処をしたらよいか)をしっかり聞いておくことで、備えができると思います。

このような十分な情報を得ても、実際に体験してみないとわからないことはたくさんあるので、不安は残るでしょう。「あとはやってみないとわからないや」とここは開き直るしかないのですが、不安が強まって生活に支障が出てしまう(アラームが一日中なりっぱなしになってしまう)場合は、精神科医や心理士などのメンタルの専門家に相談することもよいでしょう。

一つだけ確実なことがあります。実際に受けて見られると、たとえその治療がつらかったとしても、「ああこんな感じなんだな」ということがわかり、不安は確実に軽減するでしょう。

答えた人
がん研有明病院 腫瘍精神科 部長 清水 研 先生
  • 監修:がん研有明病院 腫瘍精神科 部長 清水 研 先生