Q7 嫌なことがあっても、これ以上迷惑をかけられないと思い、なかなか親に本音を言えません。長女だからと我慢し、「頭痛い」の裏にある気持ちを汲み取ってもらえないなどが日頃からありました。

A周囲のために頑張った自分をねぎらって、今度は自分の気持ちを率直に伝えてください。それだけで自分の心が一歩進むきっかけになりますよ。

質問者さんの中には、「もうつらいんだ」と悲鳴をあげそうになっている自分と、「迷惑をかけてはいけない」と言ってくるもうひとりの自分がいるのですね。

小さいころから、「長女だからしっかりしなければ」というプレッシャーを感じ、不安な気持ちを押し込めて今まで頑張ってきた質問者さんのことを私なりに想像しました。そのようにして来られたのは、きっと質問者さんなりの事情があったのだと思います。もしかしたら家族が平穏であるために、我慢しなければならなかったのかもしれません。

今までは、「迷惑をかけてはいけない」という自分も必要だったのかもしれませんが、そろそろ自らに鞭打つのはやめて、ご自身を労わってもよいのではないでしょうか。手始めとして、周囲の人のために頑張って来た自分に、「今まで大変だったけど頑張ったね」と言っていただきたいです。

ご両親に伝えることを躊躇されているのであれば、ひとつのヒントとして、「自分が逆の立場だったらどう思うだろうか?」と考えてみてください。両親が、きょうだいが、あるいは自分の子どもが、ほんとうはとてもつらいのに、その気持ちを押し込めて我慢して平気そうな顔をしていたとしたら、あなたはどう思われますか?「黙っていないで打ち明けてくれればよいのに」と思うのではないでしょうか。

打ち明けた結果、ご両親があなたに寄り添ってくださるのではないかと期待します。しかし、もし万が一そうでなくても、自分のほんとうの気持ちを伝えられることは、質問者さんのこころが一歩進むきっかけになると確信します。自分が自分の気持ちを大切にすることは、決して無駄にはならないと思います。

答えた人
がん研有明病院 腫瘍精神科 部長 清水 研 先生
  • 監修:がん研有明病院 腫瘍精神科 部長 清水 研 先生

2024年2月更新