Q4家族が気をつけることはありますか?

Aご本人の意思を尊重することが大切ですが、心配なときは「がん相談支援センター」などに相談を。

親、きょうだい、夫/妻など、患者さんとの関係性によって違いますし、親やきょうだいであれば、同居か、別居か、近隣在住か遠方に住んでいるかで違ってきます。また、ご本人が意思決定できる年齢かどうかでも違います。

成人していても学生や20歳前半の若い世代であれば、治療方法や妊よう性温存の選択などの意思決定が難しい場合もあります。しかし、できるだけご本人の意思を尊重してあげてほしいと思います。

親御さんからすれば、子どもに対して過保護や過干渉になってしまうのも当然ですが、AYA世代は、親の言うことを素直に受け入れられない年代でもあります。意見が違うことで悩むことがあれば、話し合いの場を設けたり、場合によっては相談員がそこに同席できることがあるかもしれません。

答えた人
国立がん研究センター中央病院 相談支援センター 宮田 佳代子さん
  • 監修:がん研有明病院 腫瘍精神科 部長 清水 研 先生

2024年2月更新