Q5本人が何も言ってくれないので、どうしたらいいかわからないときは?

A病気であってもなくても、周囲の力を借りながらも最終的には自分自身で解決することが自立への大事な過程です。

そばに居ながら、本人の気持を十分に理解しづらいときは、ご家族にとっても、もどかしくつらいですよね。10代後半~20代という年代は、病気であってもなくてもいろいろと「モヤモヤ」したものを持っています。親に話すことで、干渉されたり過保護にされることを嫌がることもあるでしょうし、「親に心配をかけたくないから」と話さないお子さんもいるようです。

この世代にとっては、自分で成し遂げることも大事な自立の過程。それを大人たちが必要以上にやってしまうと、彼らが自律することを阻むことにもなりますし、自分のことなのに勝手に決められたと自尊心を大きく傷つけることにもなりかねません。彼らにとっては苦しい道のりかもしれませんが、病気であるかないかに関わらず、時には失敗することがあっても、試行錯誤しながら自分で考えていくことが必要な時期なのです。お友だちと解決したり、周囲の力(時には親御さんの力が必要なこともあります)を借りることも含めて自分で考え、決めていく過程がとても大事です。

親御さんは心配だと思いますが、距離感を保ちながら、いつでも話したい、一緒に考えたいと思っているというメッセージを伝えつつ温かく見守り、お子さんの自律心や自尊心を大切にしてあげてほしいと思います。

答えた人
公益財団法人がんの子どもを守る会 ソーシャルワーカー 樋口 明子さん
  • 監修:国立がん研究センター中央病院 清水 研 先生