Q2がん相談支援センターには、どんな相談ができますか?
A病気や治療についてだけでなく、生活のことや漠然とした不安など、なんでも相談してください。
がんに関するすべての相談の窓口となるのががん相談支援センターです。相談といっても、何をどう聞いていいかわからない人、専門家に意見を聞きたい人、仲間とのつながりがほしい人など、さまざまです。相談員が話を聞くだけでなく、何の相談なのか、どんな答えを求めているのかによって、より適した相談窓口を案内しています。何に困っているか、何を相談したいのか、どう聞いていいのかがわからない場合も、整理して一緒に考えます。
- 答えた人
- 国立がん研究センター中央病院 相談支援センター 宮田 佳代子さん
体験者エピソード
体験談は、あくまでその方個人の感想・体験です。すべての人に当てはまるものではありません。年齢・地域は取材当時のものです。
治療の相談をきっかけに仲良くなり、今では「なんでも話せる」存在に
【高橋尚希さん(31歳)発症26歳/肺がん】
私は、治療の相談をきっかけに、初めてがん相談支援センターを利用しました。最初は、治療のことや副作用がつらいことなどが相談の中心でしたが、いろいろ話しているうちにどんどん仲良くなって、気がついたら相談員の看護師さんとすっかり友達になっていました。今は、「相談」ではなく「おしゃべり」をしに行っている感じです。一人でいると、どうしてもネガティブに考えてしまいますが、病院に行き、おしゃべりして笑えるだけで、気分が変わって前向きになれます。
抗がん剤の副作用から患者会のことまで、何でも相談していました
【永迫愛さん(33歳)発症31歳/子宮頸がん】
告知されて検査をしていたころから、入院中も、大学病院内のがん相談センターによく行っていました。通ううちに相談員さんと仲良くなって話しやすかったので、いろいろな話を聞いてもらっていました。抗がん剤治療で髪が抜けることに備えてウィッグのお店の情報をもらったり、患者会のことを教えてもらったり。わからないことがあるときや、情報を得たいときには、どんなことでもがん相談支援センターに行って相談していました。
- 監修:がん研有明病院 腫瘍精神科 部長 清水 研 先生
2024年2月更新