Q5具体的な相談はないけど、なんとなくモヤモヤした気持ちのときは??

A気心の知れた話しやすい人に、少しずつでいいので思っていることを打ち明けてみてください。

病気でなくても、漠然とした将来の不安、人間関係や日常生活の悩みを持っているものですから、大きな病気にかかったら、もっとモヤモヤした気持ちになるのも当然です。とは言っても、誰かに相談しても解決できないと思ってしまうこともありますよね。具体的に何かを相談したいわけでもない、何を話したらいいのかもわからない人も多いのではないかと思います。「相談窓口」はたくさんありますが、初めて会う人にいきなり相談するのもハードルは高いかもしれません。

そんなときは、恋人、お友だち、ごきょうだいなど、話しやすい人に愚痴や今の気持ちを打ち明けてみてはどうでしょう。モヤモヤとしたいろいろな気持ちがごちゃごちゃしてうまく整理できていなくても、具体的な相談がなくても、精神腫瘍科の先生も、看護師も、がん相談支援センターや支援団体の相談員も、あなたと一緒に考えたいと思っています。話してみると、モヤモヤの姿や正体が少し見えてきて、晴れ間が出てくることもあるかもしれませんし、解決の糸口が見つかることもあるものです。

答えた人
公益財団法人がんの子どもを守る会 ソーシャルワーカー 樋口 明子さん

体験者エピソード

古谷浩さん

誰かに相談しなくても自分で解決できる人もいる

【古谷浩さん(43歳)発症・告知31歳/性腺外胚細胞腫】

よく、がん患者さんを励ますときに「我慢せず相談しよう」「前向きにがんばろう」などと言いますが、僕は落ち込むことは少なかったですし、人に相談する必要もあまり感じませんでした。患者会をやっていても来ない人は来ません。その人には必要ないんです。インターネットなどを見て自分で解決する人もいるんです。

相談まではしなくても、インターネットの情報や体験談などを見て、「こういう人がいるんだ」「僕と一緒だ」とか、「こういうタイプの人がいるんだ」とか、そういうのを知ることができるだけでもいいのかなと思います。

相談したくなくても、前向きになれず落ち込んでいてもいいんです。そういう気持ちを捨て去ろうとせず、悩みや不安を抱えていることも含めて自分だと思ってもらいたいです。

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  • 監修:国立がん研究センター中央病院 清水 研 先生