Q5スポーツや旅行など、学校生活で気をつけることはありますか?
A主治医から学校宛に、今までどおりの生活を送れる部分と、そうでない部分、留意事項などを書いてもらうといいでしょう。
治療生活のために体力が落ちていたり、治療中であれば倦怠感などの不定愁訴が続くこともあるかもしれません。まずは、主治医に自分の生活や運動や健康管理についてきちんと聞いておくことが大切です。留意事項がある場合は、学校の先生にもきちんと伝えておきましょう。
主治医から学校宛に、「何をやっても大丈夫です」、「これは守ってください」などを一筆書いてもらうといいですね。当面は控えなければいけないことも、できるようになったときには医師からその許可を書いてもらいましょう。主治医からのお手紙に加えて、ご自身の状況と希望を伝えて、学校の先生方と相談をして、どうしていくかを考えていくとスムーズに話ができることが多いようです。
学校としても、医療的な相談ができる窓口があるということで、安心して復学を受け入れることができると思います。
- 答えた人
- ソーシャルワーカー、社会福祉士・精神保健福祉士 樋口 明子さん
体験者エピソード
体験談は、あくまでその方個人の感想・体験です。すべての人に当てはまるものではありません。年齢・地域は取材当時のものです。
主治医に相談して部活を再開。おかげで体力が回復しました
【松井基浩さん(31歳)発症16歳/悪性リンパ腫】
高校1年生の秋から8ヵ月間入院して抗がん剤治療を受け、その後、外来で約1年半治療を続けていたので、だいぶ体力が落ちていました。
大学入学後は一人暮らしをすることになり、また、病気になる前に続けていたテニスも再開。事前に、一人暮らしや部活について主治医に相談したところ、すぐにOKしてくれました。大学の6年間、テニス部で運動をしたおかげですっかり体力も回復し、卒業して医師になった今も体力の不安なく働けています。
- 監修:がん研有明病院 腫瘍精神科 部長 清水 研 先生
2024年2月更新