Q3妊よう性(子どもをつくる能力)を温存すれば必ず子どもをつくることができますか?

A必ず子どもが持てるかどうかはわかりません。子どもがいない人生もあるということを視野に入れてみてください。

妊よう性(子どもをつくる能力)を温存しても必ずしも子どもが持てるわけではありません。妊よう性の温存を選択した場合でも、子どもがいない人生というのも視野に入れておく必要があります。

子どもを持つということは、ご夫婦やご家族の生活環境や価値観によってさまざまな考えがあると思います。子どもを持たず夫婦二人の人生を望まれる方もいます。いろいろな生き方があるので、人それぞれです。

答えた人
国立がん研究センター中央病院 相談支援センター 宮田 佳代子さん

体験者エピソード

保坂翔大さん

精子保存後、更新手続きを忘れてしまった。でも、今は妻と2人で楽しく暮らしている。

【保坂翔大さん(33歳)発症・告知27歳/急性骨髄性白血病】

1回目の抗がん剤治療を受けたあとに主治医から妊よう性のことを聞き、以前から交際していた女性と退院後に結婚し、いつかは子どもをと思っていたので、精子保存をしました。しかし、精子保存から数年後に必要だった更新手続きを忘れてしまったのです。おそらく保存した精子は破棄されていると思います。

ずっと闘病を支えてくれた妻もその経緯をすべて知っています。「更新を忘れていた」と気づいたとき、妻も自分も、「それはそれで、2人で楽しく生きていければいい」と受け止めました。だから、現在の自分の妊よう性について検査もしていません。可能性があると知れば欲しくなりますし、ないとわかったら更新を忘れたことを後悔するかもしれません。望んでいて叶わなければ苦しいですが、自然に暮らしていて授かったらそれは喜びです。

まずは闘病を支えてくれた家族と、幸せに楽しく生きていくことを大切にしたいと考えています。

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  • 監修:国立がん研究センター中央病院 清水 研 先生