Q4パートナーや家族とはどのように話し合えばいいでしょうか?

A一人で悩んでいるのであれば、パートナーや家族の考えを聞いてみるのも一つの方法です。

子どもを持つということは、ご夫婦やご家族の生活環境や価値観によってさまざまな考えがあると思います。まだ結婚を考えたこともない年齢であれば、将来の子どものことまで考えられないかもしれません。

医療者は本人の意思を尊重したいと思っていますが、一人で悩んでいるのであれば、この機会にパートナーやご家族とお互いの考えを話し合ってみるのも一つの方法です。意見が違ったり、話し合っても折り合いがつかなかったりするときには、話し合いの場を設けたり、場合によっては相談員がそこに同席できることがあるかもしれません。

答えた人
国立がん研究センター中央病院 相談支援センター 宮田 佳代子さん

体験者エピソード

小磯 朋子さん

病気のことを受け入れてくれる人の気持ちを素直に受け止めてもいいのかな

【小磯 朋子さん(32歳)発症・告知24歳/子宮頸がん】

彼は、知人を通じて私の大まかな病気の事を知っていました。彼自身も私とお付き合いすると考えるまでに葛藤があったそうです。真剣に悩んで私とのお付き合いを考えてくれた彼の気持ちに応えるために、子どもが持てないこと、余命宣告されたこと、治療後にすごく落ち込んだことなど、これまでのことをすべて話しました。そして、彼はそれを知った上で「結婚を前提に付き合ってほしい」と言ってくれました。

とてもうれしい反面、自分と一緒になるということは、自分の病気とも一緒に付き合ってもらわなければいけないわけです。「私で良かったのかな?彼に迷惑をかけていないかな?」という不安とも向き合っていかなければいけないかもしれません。そんな悩みとは一生付き合っていかなくてはなりませんが、お互いに大切に思う気持ちを持ち続けていこうと思います。

今は、病気のことを受け入れてくれた人を信じて、その気持ちを素直に受け止めることが、相手の気持ちに報いることになるんじゃないかと思っています。悩みがなくなることはありませんが、彼や同じような悩みを持つ患者さん達と気持ちを分かち合いながら、過ごしていくものかもしれません。

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永迫 愛さん

ありのままの気持ちを伝えることが大切

【永迫 愛さん(33歳)発症・告知31歳/子宮頸がん】

がんの告知と同時に、子どもを産むことをあきらめなければならないことを告げられたとき、夫も両親も、一緒に説明を聞いていました。夫や両親は、どうしても子どもがあきらめられないという私の気持ちを理解した上で、それでも生きてほしいと言ってくれました。

ただ、夫の両親には申し訳ない気持ちでいっぱいでした。離婚を覚悟で病気のこと、子どもを産めなくなることを伝えたんですが、「一番大切なのはあなたの体だから、今はとにかく治療に専念して」と言ってくれました。入院中もお見舞いに来てくれて、その時は元気じゃない姿を見せたくなくて、あまり話もしなかったし、すぐに帰ってもらっていたんですが、今思えば、本当に気遣ってくれていたんだな、と感じます。

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  • 監修:国立がん研究センター中央病院 清水 研 先生