AYA座談会

AYA座談会~10代でがんを経験したZ世代のリアルトーク~

(座談会開催日:2022年10月13日)

10代でがんを経験した20代の5名の患者さんにリモートで集まってもらい、オンライン座談会を開催。思春期に発症したがんによって、何がどのように変化したのか。がんに罹患した経験がどのように自分の人生に影響を与えたのか。大きな経験を振り返り、等身大の言葉で語っていただきました。

座談会参加者の全体写真

参加者プロフィール

※年齢・地域は開催当時のものです。

上村高大さん(22歳)神奈川県(発症時は鹿児島県)
発症16歳 / 悪性リンパ腫

高校2年生の16歳の時に悪性リンパ腫と診断され、手術と化学療法を受けました。寛解から5年経過。治療後は高校に復学するも高校2年生を留年し、その後退学しました。高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)を経て、現在、大学3年生です。

岡野幹さん(27歳)東京都(発症時は千葉県)
発症17歳 / 骨肉腫

17歳の時に左大腿骨に骨肉腫を発症し、9カ月ほど入院治療をしました。がんの罹患部位の影響で左膝に身体障害があります。大学では薬学部を卒業し、現在、医薬品開発に携わる会社でシステム開発の仕事をしています。

島野真実さん(23歳)東京都
発症19歳 / 悪性リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫:DLBCL)

高校3年生で別の病気で寝たきりになり、それが治ったところで悪性リンパ腫がわかりました。寛解して4年経過。寛解2年目頃から後遺症として末梢神経障害疼痛があります。最近はアルバイトや契約社員で仕事をしています。

岡嶋哲哉さん(22歳)千葉県
発症17歳 / 脳腫瘍(神経下垂体性胚細胞腫)

高専で寮生活をしている17歳の時に先天性の脳腫瘍が判明しました。手術と化学療法、抗がん剤治療をして、現在はホルモン補充療法をメインに治療しながら生活しています。理学療法士を目指して専門学校に通学しています。

加茂あかりさん(25歳)神奈川県
発症18歳 / 肝未分化胎児性肉腫

激しい腹痛に見舞われ、18歳の時に肝未分化胎児性肉腫という希少がんの罹患がわかりました。国立がん研究センター中央病院に入院治療中の頃より、清水研先生の精神腫瘍科を受診しています。現在は、通院しながらアルバイトをしています。


岸田徹さん(NPO法人がんノート代表理事)

25歳と27歳の時に胚細胞腫瘍に罹患。その経験から、インタビュー型情報発信番組「がんノート」で情報発信をしています。司会進行は清水先生にお任せして、チャットも並行しながら盛り上がっていきたいです。

【進行役】清水研先生(がん研有明病院 腫瘍精神科 部長)

がん専門の精神科医として、患者さんやその家族との対話を通して、多くの患者さんやその家族のメンタル面のケアを担当しております。AYA Life全体の監修を担当。今回は、思春期のがん体験についてお聞きしながら、読んでくださる方にみなさんの思いをきちんと伝えたいなと思っています。

  • 監修:がん研有明病院 腫瘍精神科 部長 清水 研 先生

2024年2月更新