AYA世代の体験談
AYA世代と言われる16歳から39歳でがんになる患者さんの中には、学生の方、就職しようとしている方、結婚前後の方、そして家庭を持っている方など様々な方がいます。その様な状況の中で、がんを告知された後に直面する悩みは多様です。
ただ、悩みを乗り越えて、新しい目標や希望をもって人生を踏み出している方々もいます。
ここでは、皆さんがどのような悩みに直面し、そしてどのようにその悩みを乗り越えたのかなど率直な体験が語られています。
体験談は、あくまでその方個人の感想・体験です。すべての人に当てはまるものではありません。年齢、地域は取材当時のものです。
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頼れる「情報」と友人の「言葉」が薬の副作用や手術の後遺症を乗り越える力に
岸田 徹さん(29歳)東京都
発症24歳/原発不明胚細胞腫瘍・精巣腫瘍 -
胃を全摘出し食事ができなかった時期も医師の言葉を信じて治療と向き合う
吉川 佑人さん(28歳)東京都
発症23歳/胃がん -
本当に大変なのは日常生活に戻ってから、がん患者さんをサポートする仕事がしたい
山谷 佳子さん(34歳)東京都
発症29歳/顎下腺の腺様嚢胞がん -
前向きになれない日々、友人との出会いと別れで「今を楽しんで自分らしく生きる」ことの大切さに気づく
宮部 治恵さん(48歳)福岡県
発症34歳/子宮頸がん・直腸がん -
時間がかかっても夢はあきらめない心の支えになった、医師と友人の言葉
山本 美裕紀さん(38歳)福岡県
発症32歳/口腔がん -
父として、夫として、一人の人間として、がんになって本当にやりたいと思えることに出会えた
西口 洋平さん(37歳)東京都
発症35歳/胆管がん -
人と違ってもいい、前向きになれなくてもいい、がんになって得たものを大切に「できること」をやっていく
古谷 浩さん(43歳)
発症31歳/性腺外胚細胞腫 -
「生きてほしい」という夫や両親の強い思いが子どもを産めないつらさを乗り越える力に
永迫 愛さん(33歳)鹿児島県
発症31歳/子宮頸がん(腺がん) -
がんになって得た夢と仲間のおかげで勉強への焦りや友人関係への不安も乗り越えられた
松井 基浩さん(31歳)
発症16歳/悪性リンパ腫 -
生きる意味を見失ったどん底の日々。友人や患者会の支えで未来を描けるようになった
小磯朋子さん(32歳)静岡県
発症24歳/子宮頸がん -
周囲の協力やがん経験者からの励ましで、“当たり前の毎日”に感謝できる前向きな気持ちになれた
岡本 拓磨さん(29歳)愛媛県
発症28歳/食道胃接合部がん -
これからの生活への不安は消えないけれど、たくさんの人との出会いで自分の世界は大きく広がった
高橋 尚希さん(31歳)北海道
発症26歳/肺がん -
人生の休み時間だと考えて新しいことに挑戦。新たな夢を見つけて職人修行に励む
保坂 翔大さん(33歳)秋田県
発症27歳/急性骨髄性白血病 -
進級という大きなハードルを越えて、治療を頑張る気持ちになれた
米井 慶太郎さん(17歳)埼玉県
発症16歳/小児慢性骨髄性白血病 -
がんになって再構築した人生のパズル。最後のピースは「仲間」の存在でした
菅原 祐美さん(33歳)宮城県
発症29歳/乳がん -
自らの気持ちや体験を「書いて発信すること」によって周囲の支えを実感。前を向いて治療を受けることができた
花木 裕介さん(39歳)千葉県
発症38歳/中咽頭がん -
目の前の治療だけにとらわれず、将来を見据えた選択を大切に
柴 美穂さん(27歳)宮崎県
発症20歳/慢性骨髄性白血病 -
がんとともに生きる時代。AYA世代でがんになり40歳以上になった人の居場所が欲しかった
桜林 芙美さん(41歳)神奈川県
発症35歳/乳がん -
医療者ががんになった経験から、次の世代のために今できることに力を向けていきたい
樋口 麻衣子さん(35歳)富山県
発症27歳/甲状腺がん -
生きていることに楽しみを感じる毎日。若くしてがんになった経験を社会のために活かしたい
桑原 慎太郎さん(27歳)島根県
発症22歳/脳腫瘍 -
歯科医として患者さんに寄り添いながら、いつかは地域の子どもたちに勉強の場もつくりたい
鈴木 綾子さん(33歳)東京都
発症14歳/脳腫瘍 -
やりたいことは今やろう。離島移住の夢をかなえ、これからもやりたいことを見つけていきたい
坂口 菜夏さん(28歳)東京都
発症22歳/骨肉腫 -
「今」に視点をおいて人生を生き切ることに意味がある
秦 千翔さん(32歳)東京都
発症28歳/悪性リンパ腫
- 監修:がん研有明病院 腫瘍精神科 部長 清水 研 先生
2024年2月更新